なってみないとわからないものである


もちろん子どもは嫌いというわけではなかったけど、
友達などがよく自分の子どもの写真を見せたがるのとか、
抱いてあげてと子どもを渡されるのは正直苦手というか、
ちょっと迷惑ぐらいに思っていたし、
自分の子に対しての実感がまるで沸かなかったから、
なんというか、不思議だった。


こんなにもかわいいとは、思ってもみなかった。


自分の子はかわいいと、さんざん聞いてきたけど、
こんなにもか! 
なってみないとわからないもんである。

接している時間は、ぐっと娘だけに集中する。
まだ寝る、飲む、出すしかない生活リズムの彼女と接するといっても、
おしめを替えることだったり、お風呂に入れることだったり、
抱いて寝かせることだったり、そのまま一緒に寝ることだったり、
およそ彼女のごきげんに合わせるだけ。
なのに飽きないし、いつのまにか何時間も経っている。

仕事がとても忙しくても、睡眠時間をいくら削られても平気というか、
むしろそういう忙しさが前向きな気持ちにしてくれる。
すべてのことに集中して行動力がぐっと増す。
なんでもできそうな、自分がぐっと成長するような、
そうだ思い出した、こういう状態、この良好なハイの状態、
恋をしている時のようだ。
彼女に恋をしているといえば、それはちょっと違う感覚なんだけど、
恋をしている時のような状態を与えてくれる。
恋は自分を成長させてくれるね。

ありがとう。
これでパパはより磨かれそうだ。